開業準備~事務所編①
こんにちは、社会保険労務士・行政書士の前西原 清城(まえにしはら せいじょう)です。
開業することを決意しましたので、いよいよ具体的に開業に向けた準備の開始です!
さて、まず最初に検討したのが事務所です。
事務所をどこに設けるか・・・
選択肢としては、だいたい下記3つの何れかです。
- 自宅開業
- 賃貸事務所
- レンタルオフィス
それぞれのメリット・デメリットを上げていきたいと思います
- 自宅開業
【メリット】
・低価格(賃料がかからない)
・通勤時間が無い
・いつでも仕事ができる
【デメリット】
・オンとオフの切替が難しい
・お客様を呼びづらい(お客様が来にくい)
・自宅住所が知られる
だいたいこんなところでしょうか。自宅開業の最大のメリットは初期コストです、机や、電話、書庫等用意する物がかなりありますので、それを買わずにスモールスタートできます。
開業当初は潤沢な資金があるとは言えない方が多いでしょうから、自宅開業は魅力だと思います。
ただ、マンションの場合は必ず管理規約を確認してください。マンションの規約で、住居以外に使用することを禁止している場合があります。特に最近のマンションはかなりの割合で禁止していることが多いかとおもいます。
ただ管理規約で禁止とされていても、マンションの管理会社,マンション理事会などに掛け合ってみてもいいと思いますが、ハードルは相当高いです・・・
デメリットとして挙げた『自宅住所が知られる』ですが、開業すると名刺を配ります。ホームページを作成します。それらに当然事務所住所を記載されるわけですが、それは色んなリスクを抱えております。女性で自宅開業の場合はやっぱり躊躇する方は多いと思います。
- 賃貸事務所
【メリット】
・オンとオフの切替が可能
・来客にも対応可能
【デメリット】
・賃料が発生
賃貸事務所は何と言っても賃料がかかるという点です。初期費用は何十万にもなります。
でも、資金が潤沢にあるのであれば、賃貸事務所が一番いいです。オンとオフの切替といのは、お子さんがいる家庭では難しいかと思いますので、事務所を借りる事によって強制的に切り替えができます。
また、突然の来客にも対応が可能ですし、社会的な信用も変わって来ます。商いをする上では重要な事かもしれません。
- レンタルオフィス
【メリット】
・低価格(初期費用が安価)
・掃除が不要(借りた事務所内のみの掃除だけ)
・ゴミ出しがいつでもできる
・会議室を始め共用施設をシェア出来る
【デメリット】
・セキュリティの問題
・士業によっては登録出来ない(行政書士は特に要注意)
レンタルオフィスは一般的には賃貸事務所より安価です。
また、水道光熱費が込み込みの賃料だったり、ゴミ出しはレンタルオフィスの公共のスペースに置いておけば業者が回収してくれるので、24時間いつでもゴミ出しが可能だったりというのは大きなメリットかと思います。
通常は給湯室,トイレ等の掃除も業者がやってくれます。意外とこういったことを自分でするというのがストレスになったりするので、非常にありがたいです。
ただ、これらはレンタルオフィスによって対応は異なります。
一番の問題はセキュリティ面です。レンタルオフィスによっては、ポストが共有で、レンタルオフィスの担当者が定期的にレンタルオフィスに来て振り分けるというところもあるようです。
また、よくあるのは事務所の壁や扉の上が開いている(欄間オープン)作りのレンタルオフィスもあります。
これらはお客様の大事な個人情報を取り扱う士業としては、NGです。
行政書士の場合は、一般の個人のお客様が訪問することが大前提ですので、開業申請しても登録は先ず認めらません。
レンタルオフィスを借りる場合は、士業の県会に電話して相談することが重要です。基本、先にレンタルオフィスを借りて開業準備をしたが、結果的にそこの場所では認められなくて、結局別の場所を借りる羽目となりお金を無駄にすることなります。私も県の行政書士会に相談に行ったときは、その点くれぐれも気をつけるように言われました。逆に社労士の方は既に勤務で大分前に登録しておりましたので、その種別変更及び開業登録での事務所の要検討は行政書士に比べると全然でした。
さて、これらのメリットデメリットを踏まえそれぞれ検討しました。