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開業への道~開業を決意!~

こんにちは、社会保険労務士・行政書士の前西原 清城(まえにしはら せいじょう)です。

リーマンショックで内定は取り消されましたが、程なく知人の紹介で仕事が決まりました。

入社時は課長から始まり、部長、取締役(専務)とポジションも上がっていきました。それに比例して収入も上がっていきます。それからは開業の話題は出なくなりました。

そこの会社は社長が別に本業がありました。会社には週に1回程度会議で来る程度でしたので、実質私がそこの責任者になります。経営担当者になってからは今迄携わったことのない業務をすることになり、毎日忙しくしておりましたが仕事にやりがいを感じておりましたので、あっという間にかなり年数が過ぎていきました。

しかし、人生思うように行かないもので、会社が廃業になることが決定しました。M&Aによって会社が買収され、そして約1年後には解体。自分の力ではどうにもなりません。専務という立場上会社を守れなかったことは、創業55年を超える会社を支えてくれたお客様をはじめとした取引先、何より従業員に対しては申し訳なさでいっぱいでした。とは言え、オーナーである社長も相当悩んだ末での決断だったと思います。

会社をたたむというのはもの凄くエネルギーのいることでした。許認可のある業種でしたのでもろもろの手続関係、取引先への挨拶回り、既存設備の売却、お客様が困らないように同業の会社への引き継ぎ、従業員の転職先等の対応等やること満載で、全ての整理が終えるのに1年近くは掛かったかもしれません。何とか親会社に引き渡しを終えました。

この時点で、自分の仕事のことは全く分からない状態でした。というか、廃業があまりにも突然であり、残務処理に追われておりましたので、自分のことを考える余裕は全くありませんでした。有り難いことに同業他社から立派な待遇とお給料で迎えていただけるお話しもありましたが、あまりにもその当時は私は体力的も精神的にも疲労困憊でした。その会社にはハッキリとしたお断りもなくそのままフェードアウトしてしまいました。開業するにあたって当時のお詫びと開業の挨拶を兼ねて訪問したかったのですが、コロナの緊急事態宣言中での開業でしたので訪問することも出来ず、挨拶状でのお知らせになってしまいましたが、そうそうに顧問契約を結んでいただけました。本当に感謝です。

当時の私は人生で一番精神的に辛かった時期でした。明日から会社に行かなくていいんだ・・・・・・

毎日4~5時に起きて会社に行き、夜7時頃に帰ってくる、夜の会合等も結構な頻度でありましたので、そんな時は家に戻ってくるのは0時近くです。そんなタイトな生活も終わりです。

さて、今後どうするか・・・

妻からハッキリ言われました。今こそが開業の時期なのではないか。これ以上年齢いってから開業するのは遅い。まさに今なんだと思う、と。

妻に言われるまでは、具体的にどうするか考えていませんでしたし、漠然と就職かなぁ~と思っていました。

そして、私はあまり自分の年齢のことを考えていませんでした。妻に言われて改めて自分の年齢を考えた時に、確かに開業するのであれば、この年齢がギリギリだ・・・

行政書士合格から16年、社労士合格から11年たった年の2019年の12月の年の瀬に腹を決めました。非常に時間がかかりましたがやっと、やっと開業する決意がつきました。54歳の冬です。