開業について

開業準備~開業資金編~

こんにちは、社会保険労務士・行政書士の前西原 清城(まえにしはら せいじょう)です。

前回から大分空いてしまいました・・・

さて、今回は開業資金ということですが、これについては当然多ければ多い方が良いに決まっています。
開業から半年、仕事の電話が一本も無かった、
士業で食えるようなるのに3年かかった、
と言った話を耳にしました。

開業資金というのは、事務所の契約時の初期費用(敷金・礼金等)、事務所設備等々の購入費用があればというものではありません。事務所の維持費を中心に諸々の運転資金が必要になります。加えてその間の生活を支えなければいけませんから生活費が必要となりなります。

食えるようになるのに3年・・・となりますと、
年収600万円だった方が開業してどんな人でも一時的には無収入になるわけです。そして食えるようになるまで3年となりますと開業する時に少なくとも1,500万円以上の資金が無ければ、安心して生活はできないということになります。

調べた訳ではないですが、私の肌感で言いますと、1,500万円以上もの開業資金を準備して開業した方はほぼいないのではないでしょうか?
多くても300万~500万円位ではないでしょうか?中には100万位の方も普通にいるかと思います。開業資金とある程度の運転資金でそれなりの額になろうかと思います。資金が貯まってからいざ開業となりますと考え方によってはビジネスチャンスを失いますので、資金が心許ない場合は日本政策金融公庫の創業融資を利用しての開業も選択肢だと思います。残念ながら当時はその知恵がありませんでしたが、今資金が無くて開業するのであれば間違い無く創業融資を利用して開業します。

では、実際私はどうだったかと言いますと、開業資金は150万円程度です。これには事務所開業した後の運転資金は含みません。
少ないですよね。この金額で何とかなったのは、妻が正社員でバリバリ働いて収入を得ているからでした。売上がある程度見込めるまで時間が掛かると予想してしておりましたのでこれは本当に心強かったです。

開業資金は家族構成や配偶者の収入の有無などによっても大きく変わってきます。自宅開業か事務所を借りての開業でも大きく変わります。また、開業時に既にお客様が見込める状態からスタートする方も稀にいるのではないでしょうか?それによってもまた変わってきます。

試験に合格した直後は、開業することも考えたので、開業資金が幾らあればいいか答えが欲しくてネットで検索したものですが、答えが無い、というのが答えですね。 言えるとしたら、あればあっただけ・・・ということでしょうか。

これから開業を考えている方は、開業資金は計画的に貯めていきましょう!

ただ、資金が潤沢に無くても融資を利用して何とかなると思いますので、最優先は一刻も早く開業する事だと個人的には思います。