コラム

もはや別の給付 -雇調金上限引き上げへ政府検討-

参考までに厚生労働省が毎月公開しているデータを見ると、3月の失業手当を受給している人が36万人強、支給金額が463億円を超えております。基本手当日額上限を超えている人がどれだけいるのかは読み取れませんが、私が住んでいる神奈川は最低賃金が時給1,011円、8時間働いたとして8,088円。高校生のアルバイトでも1日8時間働ければそれだけいただけます。最低賃金が一番低い県でも790円。8時間働ければ7,900円になりますので、この8,330円が実態といかにかけ離れているのかが分かります。

ただ、雇用保険行政としてはこの上限額が余りにも高いと、働かないで失業手当を給付日数いっぱい迄もらうとか、失業手当を繰り返しもらう人が増えるのも困るでしょうから、今の微妙な金額に設定しているのかもしれません。

上記の様に8,330円を1万円程度に引き上げることはとても良いことだと思います。今の金額だと従業員に1人に対して例えば年間休日が125日の会社の場合月の所定労働日数が20日になります。8,330円の20日分で助成額は従業員一人に対して最大166,600円にしかなりません。

それ以上出している会社は持ち出しとなっておりますので、事業主の負担は非常に大きいです。上限額を1万円程度まで引き上げてもられば会社の負担は減り、場合によっては従業員の休業補償分を事業主が引き上げて支払うケースも出てくるやもしれません。失業手当とのバランスをどうするかと言う大きな壁があるのは重々理解しておりますが、是非早期実現していただきたいです。

最後に、コロナウイルスと闘っている医療従事者、食品を提供するスーパーや薬局、警察や消防、ゴミの収集車等お店やそれを供給する物流関係者等、今まさに現場業務を続ける人達に心より感謝し、今私たちが出来ること、手洗いに始まり買い物の回数を減らすことや不要不急の外出を控えること。GW期間中でどこぞに遊びに行きたいのはよく分かりますが、今だけはそれを我慢して一人一人が責任ある行動で少しでも早く収束するように私も心がけて行きたいと思います。

本日は以上になります。最後までお読みいだだきありがとうございました。