コラム

首都圏封鎖(ロックダウン)も現実味

新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響が深刻になっている中、昨日の夜に小池東京都知事が今週末の外出自粛を呼びかけ、それを受けて神奈川、埼玉、千葉、山梨も同じく不要不急の外出を自粛するように各県知事が呼びかけており、『首都封鎖』のリスクが現実味を帯びて来ています。

世界においては欧米の幾つかの大都市は既にロックダウン(都市封鎖)が起きております。

アメリカの失業保険申請が1週間で328万人に

3月27日日経新聞朝刊より引用

これはリーマン危機直後でも66万件が最高だったそうですので、如何にこの数字が突出しているのかを表しています。日本でも感染が確認されてからイベントの中止や小中高校の休校、企業でのテレワークなどが推奨されてマスク不足を始め我々の生活にも多大な影響が出始めています。

今月2日にOECD(経済協力開発機構が)世界経済成長は当初2020年に2.4%と予測しておりましたが、この新型コロナウイルス感染症が世界的に感染拡大すると1.5%迄下落する恐れがあると発表しておりました。日本でも訪日外国人観光客激減によりホテルなどの宿泊業界を始め、観光地などでのインバウンド消費の落ち込みが激しく廃業に追い込まれる会社も出始めております。この厳しい現状を打破すべく国が事業者向けに緊急の経済対策を打ち出していますので幾つか紹介します。

  • 資金繰り支援(信用保証・無利子・無担保融資・特別融資の金利引下げ、要件緩和等)
  • 設備融資・販路開拓支援(ものづくり・商業・サービス補助、持続化補助、IT導入補助等)
  • 経営環境の整備(下請取引配慮要請、雇用関係各助成金の特例措置、年金の猶予制度等)

等、様々な対策を施しています。詳しくは経済産業省のサイト若しくは、以下のPDFファイルをご覧下さい。

新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ

経済産業省サイトより

全国社労士会連合会においても、事業所が閉鎖された場合の休業補償、テレワークや時差出勤についての労務管理の問題等、事業主や労働者からの相談に労働問題の専門家である社労士が無料で相談ダイヤルを開設しておりますので必要な方は是非相談してはいかがでしょうか。

  • 期  間:令和2年3月12日(木)~4月30日(木)予定
  • 時  間:11:00~14:00
  • 相談費用:無料
  • 電  話:0570-07-4864(ナビダイヤル)

新型コロナウイルス感染症対応のための労務管理・労働相談ダイヤル

全国社労士会連合会より

政府が3月の上旬にここ1~2週間が新型コロナウイルス感染拡大防止の『正念場』と発表してから3週間が経ちましたがまだまだ東京を中心に予断を許さない日が続いておりますが、各都市がロックダウンに陥らないよう各個人個人が出来る事を協力してこの難曲を乗り越えていきたいですね。

本日は以上となります。最後までお読みいだだきありがとうございました。